最近話題の音声サービス”Anchor” 注意点のまとめ

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Anchorは手軽に始められる音声配信アプリですが、ちょっと気になるのでいろいろ調べてみました。これから始めようと思っている方は参考になると思います。

Anchorとは

Anchor(アンカー)は、2015年に短編コンテンツ向けのソーシャルオーディオサービスとして設立されました。2019年2月にSpotifyに買収されました。

2020年8月時点では、ポッドキャストを作成するための無料のプラットフォームをiOS、Android、iPad、およびWebブラウザーで提供しています。

Anchorが人気な理由

Podcastと聞くと、始めるのが大変そうというイメージがあります。実際に、録音機材やPCの準備、音声をアップロードするサーバー、RSSの作成などの準備に、若干の手間がかかります。

Anchorはこれらの複雑な作業をプラットフォームとして提供しています。

具体的には、ユーザーはスマートフォンなどからアプリを使用して音声を録音および編集し、それをポッドキャストとしてアップロード/公開することができます。この手軽さが、日本でも注目されている理由の一つです。

さらに、リスナーの投稿を収集したり、エピソードに広告を追加したりしてコンテンツを収益化できるツールが含まれています。(2020年8月時点では日本では収益化することはできないようです)

そのため、今後の収益化にも注目されています。

注意点

収益化するということは、気になるのが規約です。

規約をじっくり読む方は少ないかもしれませんが、Anchorにサインアップした時点で、規約に同意したことになります。

それでは規約の中で気になった内容をざっと見ていきます。

  • 12歳以下はアンカーを使用できない
    • 13歳以上18歳未満の場合、アンカーを使用するには保護者の同意が必要
  • サインアップする際の情報はすべてが真実、正確、完全でなければならない
    • 年齢を偽ったりしないでください
  • Spotifyと登録情報が共有される
    • この規約はSpotifyと結ぶということですね
      アンカーはあくまでSpotifyの提供するサービスの一部
  • ユーザーコンテンツの所有権はユーザーにある
    • Anchorはコンテンツの転記などの派生物を使用、編集、変更、作成するための非独占的な権利は有します
  • 共同作業者も規約に同意しているのみなされる
    • ゲストを呼んだりする場合には気を付けましょう

ざっと5つ挙げてみましたが、特に所有権、収益化に関する規約については、気になる方は原文を読んでおいたほうが良いと思います。

まとめ

2000年代からPodcastは存在していますが、ここにきて広告や有料コンテンツなどの収益化が確立してきたことを受けて、音声メディア全体の市場が拡大していきそうです。

その一躍を担うのはAnchorかもしれませんが、動画配信プラットフォームのように独占的な音声配信プラットフォームになってほしくないと感じました。

  • 日本の音声メディアは市場が拡大し、収益化を目的とした参入者も増えるかもしれない
  • Anchorを含め音声メディアの配信に関しては、規約をよく確認したほうが良い
  • 自由なPodcastが衰退するのは悲しい
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